Hungerford7章読む(12/3)

これは「今年中にHungerford7章読むぞ Advent Calendar 2022」3日目の記事です。
超眠い。


1日目の記事で、準同型の行列が行ベクトルに右から作用する形になっていることについて「よく見る形とは縦横が逆ですが」と文句を書きましたが、どうやら7.1節の残りはそのことを議論するようです。

(非可換)環 Rについて、今まで左加群を考えてた*1ところを右加群にしてみようという感じです。このとき、基底 U n個の要素を持つ自由右 R加群 Eから基底 V m個の要素を持つ自由右 R加群 Fへの準同型 fは、 n \times 1行列(列ベクトル)に m \times n行列を左から作用させて m \times 1行列を得ることに対応します。
このときT1.2~T1.4の対応物がT1.9(i)~(iii)で示されています。特に可換環のときは単に転置を取ればいいですね。T1.4で反同型とかいうめんどくさいのを考えましたが、今回は関数の合成と行列の積で順番が逆転しないので素直に同型です。

1節の最後は双対加群の間の準同型を考えます。基底 U n個の要素を持つ自由左 R加群 Eから基底 V m個の要素を持つ自由左 R加群 Fへの準同型 f U, Vに対する行列 Aが、双対右加群の間の準同型 \bar{f} : F ^{*} \to E ^{*}の双対基底 U ^{*} , V ^{*}に対する行列にもなるということらしいです。特に R可換環ならば、上でもやったように転置を取ることで加群の左右を揃えて、 A ^tは双対左加群の間の準同型 \bar{f} : F ^{*} \to E ^{*}になります。
証明は、基底が有限なので具体的に双対基底を取ってきて双対加群を作れる(T4.4.11)ので、計算すればいいです。


おっ1節が終わった、いいペースですね(24時をまたぎながら)。

明日も頑張ります。

*1:私は手抜きしてたのでちゃんと明示してなかった気がするけど…